あいとうに素敵なカーテンがつきました

あいとうに素敵なカーテンがつきました。
デザイン・制作は堤有希さんです。
カーテンについてのお話を伺いましたので、お読みください。

「しまのカーテン」
 
 森山邸は敷地内と外、自と他が混ざり合う関係性があると感じています。敷地境界線内の集合住宅と外の住宅との関係、自分の部屋と他人の部屋との関係、という関係性の解像度を意識させられます。混ざり合う関係性をカーテンに反映させたいと思い、あちらを反射することとこちらを透過することが対等な関係になるような縞のカーテンにしました。反射性の素材として選んだのはシルバーの生地。平たい銀色の糸で織られています。カーテンの柄は縞ですが、柄の差があまり出ないよう、透過性のある方は細かい箔がプリントされた生地を使用しています。
 
 「あいとう」は個人邸とは違い様々な人が利用するスペースなので、いろいろな使い方(パターン)ができるように工夫しています。タッグクを寄せた時に折りたたみやすいように箔プリントの方は柔らかい素材に。質感に変化をつけています。
 また、オーナーの森山さんは集めた小さなオブジェ達を空間に配置して楽しんでおられます。その軽やかさや楽しさの印象から、一般的には隠すことが多いカーテンフックを、あえて少し見えるぐらいの高さにカットして、鳥よけのような棒の先端が少し見えるようにしました。

 森山邸で感じる敷地内外と自他の関係性の解像度は、個別に存在していながらそれぞれを映し出して存在しています。「しまのカーテン」が、今後時間や季節によってどんな表情を見せてくれるのか楽しみです。
 
堤 有希(Yuki Tsutsumi)
1986年 山形県生まれ。2009年 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻卒業後、2018年まで株式会社布に勤務。2022年 東京藝術大学大学院美術研究科 先端芸術表現専攻 修了。 テキスタイルデザインだけではなく空間との関係性を表現した作品を制作している。
HP:https://www.yukitsutsumi.com/index.html

撮影/鈴木悠生